日本のカウンセリングの現状

アメリカとの比較

日本でも、少しずつカウンセリングへの関心が高まってきているようです。
それでもまだ、アメリカに比べてカウンセリングの敷居が高いのが現状です。
日本とアメリカでは、カウンセリングに対する意識の違いがとても大きく
日本では「カウンセリングは心が病んでいる人が受けるもの」という認識が根強いんです。
うつ病や対人恐怖症などになって初めて利用するイメージですね。

それに比べてアメリカでは、精神疾患を治すために受けるだけではなく
「心の調子を整えるために」と気軽に受ける人が多いようです。
企業の経営者は専属のカウンセラーをつけている人もいるくらいです。
「病んだ人だけが受けるもの」という認識ではないんですね。

また、アメリカでは基本的に全ての心理カウンセリングに保険が適用されます。
日本でも医師から特定の心理療法を受けた場合だけ、保険が適用されます。

といっても、現実にはお医者さんが実際に時間をかけてカウンセリングしてくれることは多くありません。

これは日本よりもアメリカのカウンセリングがメジャーな1番の理由のようです。
日本でもカウンセリングの重要性が理解されて、保険適用枠が拡大されることを期待したいですね。

カウンセリングに対する意識

カウンセリングに対する実態調査で、興味関心があるかどうかについての質問は
「重要だと思う」が17%
「興味関心がある」が36%
合計すると約53%の人がカウンセリングに対して重要性や関心を示しています。

でもその一方で、興味関心があると答えた人のうち約半数が
カウンセリングに対する抵抗感やハードルを感じていると回答しています。

抵抗感やハードルの理由としては
「会社や周囲の目が気になる、自分を弱いとは思いたくない、自分に病名がつきそう」
などの心理的なハードルが一番多く
次いで「費用面」のハードル
「時間的」なハードル・・となっています。

2番目の「費用面」、3番目の「時間的」な問題は
保険適用や働き方改革など、これから先の制度変更に期待するしかない部分もあります。

でも、カウンセリングを利用しない理由で1番多い「心理的」ハードルに関しては
間違った認識だったり、古い認識が未だに改められていないことが一因となっているようにも思います。

心理的ハードル、「会社や周囲の目が気になる、自分を弱いとは思いたくない、自分に病名がつきそう」という不安や懸念に対して、次回、わたしなりに改めて考えを示そうと思います。

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