『コンプレックスをこうして軽くした』

セラピスト自己紹介でも少し触れていますが、10代の時から6年前までのわたしは両手で収まらないほどのコンプレックスを持って生きていました。


今でも解消されていないコンプレックスがいくつかあります。


気にしていない素振りをしながら、その話題にならないよう、その話題が早く終わるように願い、心の中は穏やかでいられない…

きっと多くの人が同じような経験をしているのではないでしょうか。


誰かから言われた心無い一言が、それまで何とも思っていなかったことをコンプレックスに変え、長い間苦しむということもありました。

忘れられないのは『笑顔がブスだね』という言葉。


わたしはこの一言で、思い切り笑うことが出来なくなってしまった時期があります。

今では楽観的ポジティブ思考になりましたが、当時は自信のない不安症ネガティブタイプだったので、そんな言葉を真に受けてしまったのです。


口を開けて歯を出して笑ってしまうと「あ、わたし今ブスなんだ」と思ってしまう。


写真を撮るときは口角を上げる程度しかできない。

もともと自分に自信が持てない上に笑顔がブスとなれば、それは写真も撮りたくなくなります。

数年前までの自分の写真がとても少ないのは、写真に写った自分を見たくなかったから。

 

コンプレックスや劣等感は実のところ、自分だけが気にしていて他の人からしたら気にならない、その程度のことかもしれません。

でも、この心と身体、24時間365日共に過ごしているのはわたし自身です。

周りの人の「大丈夫だよー」「気にすることじゃないのにー」という言葉は虚しく通り過ぎていってしまいました。

そんな状態のわたしが、現在に至るきっかけとなったのは、当時の自分の好きな部分や得意なことに意識を向けたことだったように思います。

数少ない自分の好きなところを引き立て伸ばすことで、目の前の問題を自分の行動で好転させていくエネルギーを持ったこと。
ひとつの大きな問題を乗り越えた後は好循環が生まれ、一つひとつ可能なものからコンプレックスは克服されていきました。

もちろんすべてとはいかないですし、今に至るまで5年かかっています。

けれどその大きな一歩を踏み出していなかったら、5年経っても何も変わっていなかったかもしれません。

コンプレックスが少しずつ解消されてきたころ、『笑顔が素敵だね』と言ってもらえることがありました。

そのときはもう信じられない気持ちでした。自然に笑えるようになったからなのか、その後少しずつそう言っていただけることが増えました。
今では、言った本人は覚えてないであろう、そのつまらない言葉に縛られ苦しんでいのは何故だったか、と思うほど笑顔でいられる時間が増えました。

以上はわたしのコンプレックスとの闘いの一部です。

コンプレックスや劣等感は個人の領域。

土足で踏み込まれたくない場所。

今現在コンプレックスに悩んでいる方に対して、お話も聞かずに一方的な発信をすることがどうなのか、悩みました。でも、わたしの経験が読んでくれた方のお役に少しでもなれば意味があると思い、経験談として発信することにしました。

わたしのように、周囲にコンプレックスを打ち明けると「大丈夫」「気にすることじゃない」という励ましの言葉が返ってきた、ということは皆さんもあるのではないでしょうか。


今思えばわたしは、コンプレックスを気にするなと言われるより、「あなたのここが素敵」、「あなたはここが素晴らしい」と言ってほしかったのかもしれません。

今、読んでいただいているあなたに、コンプレックスはありますか?
もしあるなら、そのコンプレックスを「なぜあんなに気になっていたんだろう・・・」と思える日がくることを、こころから願っています。
 わたし自身の残されたコンプレックスも、必ず克服できると信じて!

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