SBNR層(無宗教型スピリチュアル)とは何?

近年欧米ではSBNR層というワードが注目されています。
SBNR=Spiritual But Not Religious。直訳すると、『無宗教型スピリチュアル』
もう少しわかりやすく言うと、特定の宗教を信仰しているわけではないが、精神的な豊かさを求める人の事を指します。アメリカでは5人に1人がここに当てはまるそうです。

みなさんはどうですか?
宗教の信仰もなければ完全にスピリチュアル好きでもないけど、目に見えないエネルギー、この世の中に働いている未知なるパワーみたいなものは何となくあるんじゃないかと思っている方、いらっしゃるのではないでしょうか?

今、日本だけでなく世界中で宗教離れが起こる中、逆にスピリチュアル寄りでありたいという人達が年々増えています。このSBNR層のワードの意味するところのスピリチュアルとは『宇宙』『魂』というような一般的なスピリチュアルとは少しニュアンスが違い、社会に属して生きていく中でたった一度の人生を悔いのないものにしよう、より心の安らぐ時間を増やしていこう、など心の豊かさを指す言葉として位置づけられています。

宗教に関心がない人、というより何かに所属したり偏った思想にコミットするというのは違うということのようです。信仰心の強い方と、信仰を全く持たない人、その中間の人、人はそれぞれ考え方や物事の捉え方が違うので慎重に扱っていく必要がある言葉です。

英語では『こころ』という意味を持つワードがいくつか存在します。
(mind・heart・soul・spirit)
それに対し日本ではこれ全体の概念で『こころ』としてとらえています。この中のスピリットという言葉の選択は日本人にはそぐわない傾向があるかもしれません。

ところが、日本人の精神性というのはSBNR層に当てはまることが多いのも事実です。
例えば無宗教だけど神社にお参りに行くし、ご先祖様に手を合わせる、神頼みをする、自然に対してパワーを感じる、これらは信仰心によるものではなくその対象に対して敬意を持って接している人が多いと思います。

※下記資料はSBNR REPORTより引用しています

人との縁、巡り合わせ、運命、直感を大事にされる方、確かに多いですよね。
昔は生死に関わる事が身近に起きているのが普通の時代でしたが、現代の日本では災害や事件や病気などはあっても日常的に生きるか死ぬかの瀬戸際にいることというのはほとんどの人が経験せずに暮らしていくことができるありがたい時代です。そんな平穏に慣れた生活の中で、突然の不運に見舞われたり人生においてとても心が苦しくなる大きな出来事というのも起こってきます。また、平和な中でも社会情勢や文明の進化、移り変わりが激しく複雑な中に生きています。だからこそリラクゼーションや癒し、マインドフルな時間というものに注目が寄せられているのでしょう。

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