小規模事業者の経営者の方や中間管理職の方の疲弊

 時代の変化と共に、人とひととの関係性も変わってきているように感じます。

わたしたちを取り巻く職場環境もまた、10年、20年の間に大きく変わってきています。

働き方改革をはじめ、個々の事情に応じて多様性を尊重する世の中になってきました。

自分と違う価値観や生き方を受け入れ認め合う「多様性」という考え方は、わたしの性格にとても合っていて賛同したい考え方です。

しかし、「多様性」を尊重することは「身勝手」や「不和」を尊重することとは違います。

テレビやSNSなどを見ていて、ときおり行き過ぎた個の自由が周囲の人を傷つけているように思えて悲しい気持ちになります。
 
 ひと昔前はパワハラといえば、上司が部下に、年長者が若年者に、というのが通念でした。

しかし最近では「逆パワハラ」という言葉を耳にするようになりました。

逆パワハラとは、『部下が上司からの注意や指導に反発して仕事をしない、あるいは過剰な反発をすること』。

注意指導をする上司の側が、部下から激しい追及を受け、自信をなくし、精神的に追い詰められ、最悪の場合には精神疾患を発症して休職を余儀なくされることもあるようです。


 中でも小規模事業者の経営者の方や中間管理職の方たちが疲弊しているとのこと。
「中間管理職がヤバい!死亡率急増と身代わり残業」というドキッとするような見出しの記事を見付け、読み進めると以下のような悲痛な声が記載されていました。

『部下に残業をさせるな!と上司からことあるごとに言われる。会社もSNS告発に敏感になっていて、部下にSNSでブラック企業だ、パワハラ上司だの言われたら株価も左右されてしまう。だから忙しくても若い社員は一刻も早く帰すことになる。すると必然的に管理職が、部下の業務を肩代わりするしかない。』

 時代の変遷の過程で、国や自治体が推進する制度が何もかも初めからうまくいって機能するとは思いませんし、働き方改革が個人の尊厳のために必要であることは理解しています。
 でも、この仕事をやりながら、わたし自身、日本の管理職の方の死亡率が諸外国に比べてとても高いことや、上司と部下の狭間で自らの時間を犠牲にして働いている人たちの存在に意識を向けてこなかったことへの浅はかさを感じずにはいられませんでした。


 以前、ある経営者の方が「いつも多くの人に囲まれているように見えるかもしれないけど・・・ふとした瞬間、ものすごい孤独感に襲われることがある」とおっしゃっていました。
 みんなそれぞれの立場で、それぞれの孤独や葛藤を抱えて生きているんだと思った覚えがあります。

 経営者や管理職の立場の方は、その経験上、「愚痴をこぼしたところで仕方がない」「自分が動かなければ前に進めない」と考え、自分に喝を入れて無理やり前進している人が多いのかもしれません。

確かに、社内の人や取引先の人に愚痴を聞かれるリスクを考えたら、黙して語らず、歯を食いしばって前に進む方が無難なのかもしれません。

しかし、その結果ストレスをため込んで体調を崩すということも現実のように思います。
 
 わたしには管理職としての経験はないですし、経営者としてもまだまだ駆け出しですので、お話を聞いて、お相手の方の立場をどれくらい理解し共感できるかは分かりません。

ですが、いらしてくれたお客様に真剣に向き合い、理解できるよう努めることをお約束します。

お話の内容を外部に洩らすということもありません。

あなたの憤りに耳を傾け、ときには一緒に怒り、気持ちを切り替えられることを願います。

憤りを吐き出した後は、シンギングボウルや瞑想でリフレッシュされるのもいいかもしれません。
誰にでも「冗談じゃないよ!」って思うこともありますよね。

もしも、思いやストレスを吐き出したいけれど誰に話していいのか分からない、知り合いにこんな話はしたくない、ということがあれば、わたしにお気軽にご相談いただければ嬉しく思います。

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP