シンギングボウルの副作用

Webの検索ワードに「シンギングボウルに副作用はありますか」あるいは「シンギングボウルは有害ですか」という質問が見られます。
今回は、この質問にわたしなりの答えを示そうと思います。

基本的にシンギングボウルは安全です。
もちろん、他の楽器同様に、適正を超えた音量で長時間、音を浴び続ければ聴覚や脳に悪影響を与えることは考えられます。ですがそれはシンギングボウルならではの悪影響ではありません。正しい使い方であれば、安全に幅広いヒーリング効果を実感していただけるはずです。(※効果の体感には個人差があります。)

今までわたしがシンギングボウル音浴を施術したクライアントの中で、「気分が悪くなった」、「頭痛がする」などの症状が出た方はいらっしゃいません。眠ってしまう方はたくさんおられますがw

ただ、医学的見地から『耳管開放症の方はシンギングボウルの音色が辛い』という報告がありますのでここで取り上げます。


鼻と耳は、耳管という管でつながっていて、耳管は耳の中の圧力を調整する機能を持ちます。耳管は普段は閉まっていて、必要なときだけ瞬間的に開き、すぐにまた閉じます。しかし、何らかの原因で閉じきらず、開いている時間が長くなる(もしくは開きっぱなしになる)ことがあります。この病気を「耳管開放症」と言うのだそうです。
耳管開放症の患者さんには、金属音を苦手とする方が多いようです。ですので、シンギングボウル、クリスタルボウル、チベタンベルなどの音は心身に悪影響を及ぼすことがあるようなのです。

耳管開放症の患者さん以外にも体内にペースメーカーなどの機械や人口のボルトなどが入っている方、波動の影響を受けやすい方は主治医への相談をお勧めしております。ですがシンギングボウルセラピスト仲間との情報交換ではペースメーカーやボルトの入った方が医師の許可のもと患部を避けて施術したところ特に問題はなかったとの報告もあります。
このように注意の必要なケースはあっても基本的には大人から子ども、妊婦さんからお年寄り、動物までも安全にからだに良い効果をもたらすとされているシンギングボウルですので、正しく奏でて良さを知っていただきたいと思います。

シンギングボウルの起源や発祥については諸説ありますが、ヒーリングサポートツールとして一般に使われはじめたのは、1970〜1980年ごろだと考えられています。日本のシンギングボウル普及団体の「国際シンギングボウル協会」も発足したのは2009年ですので、まだまだ日本での歴史は浅いと言えます。このことからも、この先シンギングボウルに関する研究や検証が、人々の関心と共に大きく前進していくと考えられます。

わたしはシンギングボウルセラピストとして、このような背景をしっかりと心にとどめ、必要な知識を更新していかなければならないと改めて感じています。

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